毎週土曜日に更新してお届けしている音声番組(ポッドキャスト)の特設ページです。
このシリーズでは、著書『女子の武士道』から毎回ひとつの教えを取り上げ、著者である私自身の声で「朗読」をお届けしています。 さらに、執筆当時から時を重ねた「今の私だからこそお伝えできる」見解や、現代の日常にしなやかに活かせる心の整え方について、じっくりと解説を交えて語っております。
先人たちが大切にしてきた、揺るがない「気品」と「覚悟」。 激動の時代を凛と生き抜いた祖母の言葉たちが、現代を生きるみなさまの心をふっと軽くし、明日へ向かう力を引き出す灯りとなれば幸いです。
毎週土曜日の更新に合わせて、こちらに順次新しい動画のリンクを追加してまいります。 家事の合間や、一日の終わりの静かなひとときに、どうぞお茶を召し上がりながら、ゆったりとお耳をお貸しくださいませ。

第一回 12年前の予言と、現代女性に贈る凛とした生き方


「今、私たちは歴史の節目を生きているのかもしれない――」 12年前に執筆した『女子の武士道』は、まるで激動の現代を予言するかのような一文から始まります。 激しく変化する世界情勢の中で、否応なしに逆境を経験することになるこれからの時代。私たちが生き抜くために必要な「覚悟」とは何でしょうか。 幕末の戊辰戦争を戦い賊軍となった曾祖父、そしてその激動の中で武家の娘として厳格に育てられた祖母の記憶を紐解きながら、現代の女性たちへ「凛とした生き方」のヒントをお話しします。

第二回 女性の義 ―― 逆境でこそ輝く、女性の本当の強さと美しさ

「おなごがでたらめになれば、世の中がでたらめになります」

第2回のテーマは「女性の義」について。
幕末の動乱期、新政府軍が攻め寄せるという絶体絶命の逆境にあって、曾祖父の母は少しも取り乱すことなく、堂々と美しい笑顔さえ浮かべていました。

その凛とした姿を見た少年(曾祖父)は悟ります。
「大黒柱と言うが、立派な大地がなければ柱は立たない。女性こそが、その大地なのだ」と。

「新政府軍がどんな日本を創ろうとしているか知らないが、おなごがでたらめになるようなら、たいした世の中になるまいよ」。
女性は決してか弱きものではなく、世の中の根底を支える力強い大地である――。祖母が「愉快で手を打って喜びたい気持ちだった」と回想したこの真理は、激動の現代を生きる私たちに、揺るぎない勇気と覚悟を与えてくれます。

どんな時も失われない、女性の本当の強さと美しさについて、著者の声でお届けします。


第三回 落ち込んだ心の立て直し方。「かっこいいやせ我慢」の美学


「空元気でも元気は元気。そのうち本当の元気がわいてくる」

第3回は、この力強い教えと「誇り」についてお話しします。
明治維新後、武家から帰農し、貧しい暮らしを余儀なくされた祖母の実家。そんな逆境の中でも、曾祖父は決して堂々とした態度を崩しませんでした。

「こんなことでへこたれてしまっては思うつぼだ。蔭で奥歯を噛みしめていたとしても、平気な様子で生きていくのさ」 「武士は食わねど高楊枝」という言葉があります。

一般的にはただの意地ややせ我慢と思われがちですが、これは自身の「誇り」を守り抜くための、最高に「かっこいいやせ我慢」ではないでしょうか。
現代を生きる私たちも、どこかで踏ん張らなければならない時があります。
もちろん、無理のしすぎは禁物です。落ち込む時はどっぷりと落ち込み、気が済んだらパッと開き直る。

そんなしなやかで誇り高い「心の立て直し方」について、著者の声でお届けします。


第四回 人生を変える「行動」の力。基本・根本・実行の教え

「学んだことを実行していなければ、それは学んだことにはならない」

第4回のテーマは「基本・根本・実行」について。
祖母は5歳にも満たない頃から『論語』などの四書五経を学び、暗唱していました。
しかし、ただ知識として覚えているだけでは厳しく叱られたと言います。日々の生活の中で「実行」してこそ、初めて学んだことになるのだと。

孔子の教えに「君子は本(もと)を務む。本立ちて道生ず」という言葉があります。
根本をしっかりと確立して初めて、進むべき道が自然と開けるという意味です。

どれほど素晴らしい知識を得ても、行動が伴わなければ人生を変えることはできません。
学びを頭の中だけで終わらせず、自らの行動によって人生を美しく切り開いていくための「実践の武士道」について、著者の声でお届けします。


第五回 才能を輝かせる働き方。身近な人の役に立つ「仕事の武士道」 

「何をすれば世の役に立つか、それを考え行うのが仕事です」

第5回のテーマは「働く女性の武士道」について。
才能とは特別な人だけのものではなく、誰にでも与えられており、「世のために使うと光る」という祖母の教えをご紹介します。

祖母は結婚後、裁縫の内職で家計を支えました。
「まず身近な人の役に立つ。それがいつかは世の中の役に立つことになる」。その言葉通り、目の前の人を大切に思い、真心を込めた祖母の仕事は、自然と口コミで広がっていきました。

実はこの教えは、長年フリーランスとして厳しい出版業界などで道を切り拓いてきた著者自身の支えそのものでもあります。そして、本質的な価値が問われるこれからのAI時代において、「目の前の誰かの役に立つために真心を尽くす」という姿勢は、いっそう重要な意味を持っています。

自分の才能をどのように磨き、世の中で輝かせていくのか。時代を超えて普遍的な「仕事と生き方の教え」について、著者の声でお届けします。


第六回 信頼を築く「責任と誠実さ」。働く女性の武士道

「ひとたび手がけたことは、すべての責任を負うつもりでなさい」「誠実でなければ生きていくのが難しくなる」

第6回も、第5回に続いて「働く女性の武士道」についてお話しします。
裁縫の内職で家計を支えていた祖母の仕事が多くの人から支持された理由は、その腕前だけでなく、並外れた責任感の強さ、つまり「誠実さ」にありました。

個人で働くにしても、会社組織にいるにしても、仕事において誠実であることは最も大切です。しかし、私たちは人間ですから、時には自分の未熟さゆえにできないことや、失敗してしまうこともあります。
そんな時はごまかさず、「素直に謝る」こと。それもまた、自分の仕事に責任を負うという誠実さの美しい形です。

私自身も、時に失敗しながらも「素直に謝る」ことを含めたこの教えを実践し続けてきました。その誠実さの積み重ねが、現在の「マリコアカデミィ」という信頼の場に繋がっています。


第七回 他人の評価から自由になる。「自分で納得できるか」を基準にする生き方

「人に認められることよりも、自分で納得できるかが問題です」

第7回は「承認欲求」と「プロの流儀」についてお話しします。
人は誰でも仕事で成功し、人から認められたいと思うものです。しかし、常に他者に基準を置いていると、認められなかった時に不満ばかりが募ってしまいます。

祖母は「いつでも誰かが認めてくれるとは限りませんから、いつかは心が満たされぬようになる」と説き、誰が認めてくれようとも自分が納得できなければ評価しない、という姿勢こそが人をどこまでも上達させると語りました。

プロである以上、仕事の出来具合はお客様よりも自分自身が一番よくわかっています。上出来ではないとわかっているのに素知らぬ顔をすることは、自分に嘘をつくことになり、決して誇りを持つことはできません。

孔子も『論語』の中で「君子は能なきことを病う。人の己れを知らざることを病えず(人が自分を知ってくれないことなど気にかけない)」と教えています。
他者の評価に振り回されず、自分自身を納得させるという難しくも美しい努力について、著者の声でお届けします。


第八回 迷わず動く。危機を好機に変える「ここぞという時の行動力」

「ここぞというときは迅速に行動なさい」

第8回のテーマは、いざという時の「迅速な行動力」についてです。
「迷いがなければすぐに行動できる」という見出しの通り、普段は仕事が軌道に乗っていなかった祖父が、関東大震災という未曾有の危機において驚くべき機動力を発揮したエピソードをご紹介します。

震災直後、家族の無事を確認するや否や「カラカラの人とはいったい何だろう」と千葉の農家まで出向き、大八車にスイカを積んで被災地(品川駅周辺)へ運び込んだ祖父。喉の渇きに苦しむ人々にスイカを振る舞い、結果的にそれが大きな対価を生むことになりました。

損得を考える暇もなく、ただ目の前の「誰かのために」という純粋な思いと迷いのなさが、いざという時の爆発的な行動力を生み出します。
チャンスや危機に直面したとき、躊躇することなく機を掴み取るための「決断と行動」の秘訣について、著者の声でお届けします。


第九回 【パートナーシップの本質】「自分を写す鏡」としての夫婦関係・身近な関係を豊かにする心の整え方


今回は第4章より「祖母の言葉 七:夫を穢すことはおのれを穢すことなのですよ」を中心とした、パートナーシップについてお届けいたします。

最も身近な存在である夫婦は、自分自身をそっくりそのまま写す鏡でもあります。
相手の欠点ばかりに目が行きがちな関係において、意識して「良いところを見ようとする努力」は、結果として自分自身の心を磨き、日常を美しく整えることにつながります。

人間関係の本質を見つめ直すひとときとなれば幸いです。


第十回 完璧な妻などいない。互いに悔しがり、融通しあう夫婦の美学

今回は第2章より「祖母の言葉 八:お互い未熟なうちは、歯噛みしながらでも我慢しなされ」を中心にお届けいたします。

初めから完璧な夫婦など存在しません。時には相手への不満に腹を立て、地団駄を踏むような思いを抱えることもあるでしょう。
しかし、互いの未熟さを認め、「悔しがりながらも融通しあう」その泥臭い過程の中にこそ、ゆっくりと関係を育てていく美しさがあります。

祖母の若き日の葛藤から、夫婦というかけがえのない絆をどう深めていくべきか、その本質を探ります。


第十一回 【危難に立ち向かう】「職を失っても命はある」。予期せぬ困難を支え合う、勇敢なパートナーシップ

今回は第2章より「祖母の言葉 九:職を失っても命はある。命さえあれば生きていくことができる」を中心にお届けいたします。

長い人生を共に歩む中で、病気や事故、あるいは突然の失職など、思いがけない危難が夫婦を襲うことがあります。
そんな窮地に立たされた時こそ、「命さえあれば」と腹を括り、弱り果てた相手を思いやる強さが女性には備わっています。

困難な時こそ輝く妻の勇敢さと、真の愛情について考えます。


第十二回 【非常時に真価が問われる】「失うことで得るものがある」。絶望を希望に変える視点の転換

今回は「祖母の言葉 十:失うことで得るものがある。無いということは得られるばかり」を中心にお届けいたします。

嵐のような非常時や、すべてを失ってしまったかのように感じる大惨事の時にこそ、人の真価は問われます。
絶望の中で「失ったもの」ばかりに目を向けるのではなく、少し角度を変えて「これから得られるもの」を見つめることの大切さ。

真に果敢な人間は決して驚かされず穏やかである。
そんな武士道的な「非常時における心のあり方」についてお話しします。


第十三回 【女性は誰もが「女主人」】表情一つで家の空気まで変わる

「妻の表情ひとつで家の空気まで変わる」

第13回は、家庭における女性の「影響力の大きさ」と、いざという時の「覚悟」についてお話しします。


第十四回 【夫の浮気、さてどうする?】責めず、譲らず、闘わずして勝つ

「相手をいたずらに責めず、闘わずして勝つのです」

第14回は、裏切りや人間関係の修羅場に直面したときの「決然とした態度」についてお話しします。


第十五回 【揺らがない、動じない。】妻の覚悟を夫に見せてやるべき時

「ときには夫に妻たる者の覚悟を見せてやりなされ」

第15回は、前回の動画に引き続き、夫の浮気という修羅場における「妻の覚悟と真の強さ」についてお話しします。


第十六回 真に辛いときは手を合わせる。苦しみを越える「妻の祈り」

「真につらいときは何に向かってでもいい、手を合わせてごらん」

今回のテーマは、修羅場の裏側にあった「心の葛藤」と、運命を受け入れることで生まれる「本当の強さ」についてお話しします。

夫の浮気という事態に対し、決然とした態度を貫いた祖母でしたが、当時まだ二十五歳。
本当は耐えられないほど辛く、心の中は激しく傷ついていました。

「ほんとうにつらいときは、心の中でわらをもすがる想いで手を合わせていました。この状況を切り抜けていけるようにと」

必死に祈り続けるうちに、不思議と気持ちが和らぎ、「すべて自分に必要なものを天は与えてくれるのだ」と気づいた時、肩の力がすうっと抜けたと言います。
夫が深く手をついて謝罪したのは、まさにその後のことでした。

「あなたの妻である」という確固たる態度を崩さず、すべてを受け入れる揺るぎない心を手に入れた祖母の姿から、女性の深い愛情と祈りの力について、著者の声でお届けします。


第十七回 ご恩を忘れてはなりませぬ。気を張り詰めた心を溶かす「人の情け」


「ご恩を忘れてはなりませぬ」

今回のテーマは、過酷な状況を乗り越えたあとに訪れた「人の情け」と「恩」についてお話しします。

どんなに辛い時でも、思いがけないところに人の温もりは存在します。人の優しさに触れて心が救われる瞬間と、生涯忘れない深い感謝の念について、著者の声でお届けします。