わたしは、お勤めしたことがほとんどありません。
二十代半ばに大手出版社の編集プロダクションに
二年ほどライターとして勤務したあと、
すぐにフリーランスになりました。
何の保証もない「働き方」で
どうにかこうにか生きてきましたが
それはひとえに、良いご縁に預かったからだと思います。
新型コロナウィルスの騒動(と、あえて言わせてもらいます)
によって
イベントやセミナーが中止になるということは
講演も大切な仕事の一つとしている
私のような立場の人間は、当然ながら
極めて厳しい状況になります。
そうしたことを、きちんと意見具申して
それを即座にくみ取った政府には
とてもありがたいと感じます。
「働き方改革」でフリーランスを推進したという
立場上のこともあるのでしょうけれど
それにしたって、今までは、
本当に、「何も宛てに出来ない」という状況だったのですから。
このほど、フリーランスについても
発注事業者を対象に
「心ある対処を」ということが要請されました。
おそらく、発注した側も、かなり厳しい状況で
「うちも厳しいものですから、すみません」
ということになるかもしれないのですが
それでもなかには、痛みを分かち合おうと
「苦しいときは、お互い様」の心で
応じてくださるところもあるかもしれません。
そして、そういう「痛みの分かち合い」をした方々とは
きっと、今後も、良い関係になっていくのだろうと
予想します。
フリーランスのみなさん
イベントやセミナー、業務委託などが
新型コロナの影響でキャンセルになった時は
先方に、ちょっと打診してみましょう。
こいうことって、本当に言いにくいですよね。
私は、とっても苦手なんです。
でも、そこを少し頑張って、
「申し上げにくいことなのですが・・・可能な範囲で結構ですので、ご配慮をいただければありがたいです」
と、お伝えしてみましょう。
この騒ぎがおさまって、
「さあ、またあの人にお願いしよう」となった時に
「コロナをきっかけにやめました」というお返事では
先方も困りましょう。
まあ、なんだって、ダメで元々で言ってみるべき、やってみるべきです。
なんてことを、私自身が、
やっと言えるようになりました。
以下は、経済産業省の公式サイトです。
『新型コロナウィルス感染症により影響を受けている個人事業主・フリーランスとの取引について、発注事業者に要請します』