世の中を美しくするのは「幸せに生きる人」

◆◇ 石川真理子 日ノ本塾 ◇◆

日本人のように、幸せに生きていくための秘訣を十分に心得ている人々は、
他の文明国にはいない。

――小泉八雲

現代に生きる私たちは、幸福に生きる術を十分に心得ているでしょうか。

日ノ本塾では武士道を礎に、歴史・伝統文化を学びながら
私たちが本来持っている「幸せ上手なあり方」を目指していきます。
自身が幸せに生きることが
祖先から受け継いだこの日ノ本という国をよりよくするためです。
さらには世界全体を明るく照らすことにもなるでしょう。
ゆったりと心を落ちつけて語り合いながら、
少しずつでも前進できるように。
それが日ノ本塾の願いです。

幸福を享受する優しい人々がいた日本

冒頭の小泉八雲の言葉は、次のように続きます。

 人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっており、そうであるからこそ、無私と忍耐を、われわれのうちに培う必要があるということを、日本人ほど広く一般に理解している国民は、ほかにあるまい。
 んなわけだから、日本の社会では、嫌みや、皮肉や、意地の悪い機知などは通用しない。洗練された生活には、そういうものは存在しないとさえ言えるかもしれない。個人的な欠点は、嘲笑や避難の対象とはならず、突飛な行いを、とやかく言われることもなく、思わぬ過ちを笑われることもない。

(『日本人の微笑』より)

まだ江戸の風習が色濃く残っていた明治の日本は、このような社会だったのです。
 現在に生きる私たちからすれば、信じられないような世の中ですね。
 小泉八雲が日本女性と結婚し、生涯を日本で終えた親日家だから、日本に対してひいき目に観ていたわけではありません。八雲の他にも多くの外国人が同じような見解を示しているのです。

 幕末明治、昭和の敗戦と、二度の「西洋ショック」を受けた日本は、次第にこのような日本人らしさ、日本らしい社会を失っていきました。
 私はもちろん戦後生まれです。それは「日本らしさの多くを失った日本」に生まれたことを意味します。
 そして私は、長いこと日本を好きになれませんでした。
 また、旧士族としての古くさい教えやしきたりを、十代半ばごろからは疎ましく感じるようになり、否定的になりました。

日本を知ることは自分を知ること。そして、好きになること。

 今だからわかることですが、祖国や血筋を受け入れず否定することは、自分自身を拒絶することにほかなりません。
 私は、私が好きになれずにいました。
 けれど、自分を嫌うと、人間的にたちまち弱くなるのです。強いもの、強く生きることに憧れていた私は、ますます自分が嫌になっていきました。
 これでは周囲の人を幸せにできるわけがありません。
 それに気づいたとき、私は祖国と自分の血筋を心から受け入れようと踏み出しました。
 これが、私が武士道や歴史、日本の伝統文化を学ぶきかっけです。
 そしてつくづくわかったのは、日本について学び、日本を好きになることは、「自分とは何かを知ることであり、ありのままの自分を好きになることだ」ということでした。

修養とは不安定な時代に自分軸を持つこと

学びはじめて四半世紀が経ちましたが、今、世の中がますます不安定になっているのを感じます。社会というのは、一人一人から成り立っていますから、人々が不安定なら社会も不安定になるのは当然です。問題は、不安定な自分に振り回され、苦しんでいる人が、とても多いことです。
 武士はどんな境遇になっても平静で、平安な心でいるために修養を重ねました。私が受けた武家の躾も、その一環ということができます。
 それを現在に活かすことが出来る、活学武士道として伝えることが、私の天命であると強く感じています。
 ただ、私自身、まだまだ学びは終わっていません。これは生涯続く「進行形」だからです。ですから講座では、四半世紀積み重ねてきた学びをふまえて、さらに模索しながらお伝えすることとなりましょう。
 また、この「日ノ本塾」というささやかな会も、まだまだ、はっきりとした形を成していない、胎児のような、芽を出す前の種のような存在です。
 それでも、お一人お一人と心を通わせながら、互いに学び合うことができればと考えています。ご賛同いただける方には、精一杯、尽くしてまいります。


◆ 日ノ本塾の主な講座内容 ◆

*修養美学講座
*歴史体感 フィールドワーク
*香道や茶道の体験
*ヨガ・気功術を総合したエネルギー(波動)コントロール
*茶話会やお食事会(随時)

<これまでの主な講座>

・経営者のための帝王学講座(一日限定講座)
・『五月の蛍』勉強会(全5回)
・修養美学講座(概要、食と食文化、武士道と茶道 美しい立ち居振る舞い、心を伝えるコミュニケーション術、武士の家訓を活かす etc・・・)
・芙蓉部隊慰霊祭(曽於市岩川)と戦跡を訪ねる(フィールドワーク)
・鎌倉から考える神仏分離令(フィールドワーク)



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