【姿】風が吹いているような佇まい


姿勢と同じくらい大切な「表情」についてのお話しです。


このところ、とても気になるのは、
「がんじがらめ」になっているような人が多いこと。

苦しいだろうなと思うのですが、
当の本人はそんな状態になれきってしまい、
それが普通だと思っているようです。

でも、イライラしやすかったり、疲れやすかったりしませんか?

ちょっとしたことが気になって、
急に気分が落ち込んだりということがあるのなら
「力み」のせいだと思った方が良いかも知れません。

剣術の達人は余計な力みがいっさい消えてしまい
ふわりと自由な佇まいをしています。
中心となる軸がマストのように貫かれているから
あとは力を抜いて、楽にしていられるんです。

とらわれず、こだわらずにいるから、
どこからかかってきても太刀打ちできる。

心は、常に平安です。
そして、姿は、まるでそこに風が吹いているかのような軽やかさです。


眉間に春風が吹いているのをイメージして

「笑う門には福来たる」といいながら
今は、なんて仏頂面の人が増えたことでしょう。

多くの人が、必ずと言っていいほど眉間に力が入っています。

これではイライラしやすく、ストレスを感じやすくなるのも当然です。

眉間を開いてみてください。心がゆったりと開かれるのが感じられるはずです。

もし、鏡を見て、縦皺が刻まれていたら要注意です。

これからでも遅くないので、眉間を開くようにしましょう。

力を抜けばいいのですが、その時同時に、

眉間をそよ風が常に吹いている・・・そんなイメージを抱いてください。

気持ちよく開けるはずです。

眉間は、サード・アイ(第三の目)であり
目には見えないものを察知するために使われます。

剣術などで鍛え抜いた武士は、ここが常に開いていたものと考えられます。

眉間を開くと、自然と口角が少し上がります。

何気ない微笑が表情に浮かんでくるのです。

イライラするようなことを、引き寄せしまうのが減っていきます。

おのずからストレスも軽減されていくでしょう。

眉間に春風が吹いている・・・

「笑う門には福来たる」の第一歩です。