【許容】自分を許す

相手を許せないと感ることがあるとすれば
それは、実は自分自身を許すことができないからです。

目を閉じて、心の奥深くを見つめてみてください。

欠点と決めつけている自分の特徴や
仕事や人間関係のミス、ちょっとした行動など
自分自身の何かに対して
強烈なダメだしをしていませんか?

誰もが天に許され、守られている


この人生は、他でもない、この自分自身と共に生きていきます。
いわば、一番の「相棒」は自分自身です。
その大切な相棒たる自分自身を許せずに、誰が許してくれるのでしょう。

この世に生まれつくことは奇跡の他なにものでもなく
ただそれだけで、天に愛されていることのあらわれです。
そして今日もこうして生きていると言うことは
天に許され、守られているからです。

天が自分を許してくれている、許されている存在なのに
それなのに、相手を許さないというのは、おかしな話ですね。

だから、相手のことをできるかぎり許すことなのですが

それを実現するには、まずは自分を受け容れること。

ありのままのこの自分を天が愛してくれているように
ありのままのこの自分を、自分自身で抱きしめるのです。

自分を許すと愛が溢れ出す


ありのままの自分を受け容れるということは

「この自分で生きていく」

という決心をすることであり、腹をくくることです。

本当に腹が決まるまでは時間がかかるかもしれません。

私がようやく心底自分を許容し、覚悟が定まった時

一人、さめざめと泣きました。

何の涙かは知りません。

自分の抱いている感情も、よくわかりませんでした。
もしかしたら、懺悔に似た気持ちだったかも知れません。
天地自然も親も先祖も、こんなにも自分を許してくれていたのに
それを真に知ることがなく申し訳なかったと・・・。

その時、胸のあたりが熱くなり、
私の中から愛が溢れ出すのを感じました。

それからは、多くのことを許せるようになった気がします。

必死でがんばらなくても、相手を許すことが出来るし
攻めることをしなくなりました。

だから、
あえて、ここはしっかりと意見を言うべき
という時でも、責める気持ちから出ているわけではないので
対話がしやすいようになったのです。
とても良い話し合いができるようになりました。


相手を大切にしたいと思うなら
まずは自分を大切にすることなのですね。

それは、「我が強い」ということとは異なるのです。