雨の日はお香を

今日は大暑ですが、関東では雨がちの日が続いています。
湿度が高いと、どうしてもうっとうしい感じがしますね。
こんな時は、お香を焚くことをおすすめします。
湿度がある方が薫香を楽しめる
お香の歴史は古く、飛鳥時代に仏教と共にもたらされたといわれています。
平安時代には王侯貴族のたしなみとなっていきました。
また、江戸時代にまで下ると、町人にまで広まったのです。
このように、お香の文化が浸透していった背景には
日本特有の気候が関係しているかもしれません。
というのも、
湿度が高いほうが、お香はよく香るからなのです。
実はこれ、鎌倉の和塾 で香道を教えてくださっている
川野展久先生から伺ったことなのです。
初めて香道体験会に参加させていただいたとき
ちょうどほどよく湿度が高く
「こういう日の方が香りが楽しめるんです。空気中の水蒸気と香りの成分が密着するからなんですね」
そうお話しくださったのです。
そして、からっと晴れて乾燥した日などは
あまり香道には向かないのだとか。
奈良や京都は関東にもまして湿度が高いですから
上方で文化として広まっていったのもわかるような気がします。
好きな香りを気軽に楽しむ
私は毎朝、ヨガをするのですが
その際、東の窓と西の床の間に、必ずお香を焚きます。
ヨガも一種の瞑想なのですが、お香を焚くことによって
よりいっそう、心を見つめることができるような気がします。
その他にも、ふと気が向いたとき、
そう、こんなふうにちょっとじめじめした日などは
日中もお香を焚きます。
あとは、お玄関と、お手洗いをお掃除した後に
仕上げにお香を焚いています。
こんなふうに、あまりとらわれずに
気軽にお香に親しむのは、とてもおすすめです。
豊かな気持ちになれますよ。
お香を立てるものの、手持ちのお皿などを使っています。

こちらはジェンギスさんという
日本に移住したトルコ人陶芸家の作品です。
しっとりとした桜色がとてもきれいなので
そのうえに お香立をおいて使っています。
縦長のお皿なので、長さのあるお香でも灰がこぼれません。
お香体験会と修養美学講座

先ほどご紹介した川野先生とは、時々コラボセミナーを開いています。
次回は8月31日(土)
場所は鎌倉の宝庵です。
宝庵は、北鎌倉の駅から15分ほどあるいた
浄智寺の裏手にあります。
しっとりと落ち着いた場所で、ここを訪れるだけで
雑多な日々が遠のいて、気持ちがゆったりしてきます。


川野先生の香道体験会に続いて
私の修養美学講座では
心を整える気功、魂を浄化する言葉
と題して、心身と魂のメンテナンスを
気功の実践をまじえながら、お伝えいたします。
詳しくは、こちらでご案内しています。
心を整える気功、魂を浄化する言葉
ちょうど夏の疲れも出てくるころです。
気持ちの良い九月をスタートできるよう
自分を見つめ、自分を整える機会にしていただければ幸いです。
