いま少し元気のない人へ

このところ曇りや雨が多くて
こんな青空、久しく見ていません。
世の中では、いろいろな事件が起きていて
ニュースを見ると、それだけで憂鬱になってしまいます。
なんとなく気持ちが沈みがちで
ふと気がつくと、元気を少し失っている
そういう人、もしかしたら少なくないかもしれません。
少し元気が足りないな、という時の
わたしなりの処方箋(対処法)をいくつかお話したいと思います。
歩いてみよう。
背筋を伸ばして颯爽と
今はインターネットの時代
知らないうちにじっと座ったままということが少なくありません。
そして、たいてい猫背になっていて
首の後ろの第三頸椎のあたりが、凝り固まってしまいます。
肩から首の血流が悪くなると、頭(脳)の血流も悪くなります。
血液が運んでいるのは、栄養素はもちろん、酸素です。
栄養素も酸素も不足した頭を酷使している
ということになるんですね。
これが現代人に鬱病など精神的な疾患が増えている原因の
ひとつではないかと私は思っています。
気持ちが沈んできたときは
30分から1時間くらい、歩いてみましょう。
禅の修行では坐禅と作務が中心ですが、
実は歩くことも歩行禅といって、
修行の一環となっているようです。
そのとき、大事なのはなんと言っても
姿勢です。
天から頭のてっぺんを釣られているようなイメージで
すっくと背筋を伸ばして立ちます。
そして、歩く速度は少し早めに颯爽と。
歩幅も大きめの方がいいようです。
「歩く」ことは、気功の先生からも教えられました。
足は第二の心臓といわれるだけあって、
種々のツボが集約されています。
歩くと全身の血流がよくなり、
頭にも酸素や栄養素がいきわたるようになります。
そのうち気分も少し軽くなることでしょう。
体と心は、実に一つですね。
マインドコントロールは、体を動かすことからもできるのです。
喫茶去。
一服のお茶で「氣」を入れる

歩けない時は、お茶を一服といたしましょう。
お茶は中国から伝来したものです。
そもそも中国では、お茶を服すことを
気を入れる
としていたのだそうです。
お茶は飲むのではなく「服す」とするのは
もともとお茶は薬としても用いられていたから。
今ではお茶の薬効成分も明らかにされていますね。
有名な禅語に「喫茶去」があります。
これは、お茶を一服いかがですか?というような意味。
もちろん、そこにはもっと深い意味があるのですが
ここでは割愛いたしますね。
ともかく、お茶をいただくと、誰でもホッとするものです。
気分が一瞬にして変わるんですね。
喫茶去でいただくのは、日本茶ではなくても
紅茶や中国茶、ハーブティー、あるいは珈琲でも
何でも好きなものでよいと思います。
いまの自分に、何を飲ませてあげようかな?
そんなふうに考えて選んでみると良いと思います。
歩いて、素敵なカフェを見つけたら
そこでお茶をしてみる、というのもいいですね。
お気に入りの店まで歩く、ということでも良いと思います。

心配したところで仕方ない
物事はすべてなるようになる
わたしの場合
すぐに元気が出ない原因について
あれこれ考えて、どうにか解決しようとしてしまいます。
解決するための行動を起こして
うまくいくこともあれば、いかないこともあります。
ただ、うまくいくことというのは
慢性的な心配事にはならないんですね。
つまり、慢性的な心配事だからこそ
ふとしたことで心に翳りをもたらすのであって
行動すれば解決するものは
心配事には、さしてならないわけなのです。
慢性的な心配事とは、たとえば子どもや夫のことなど
女性には多いのではないかと思います。
こういう場合は、もう心配しても仕方ないのです。
自分のことではないですから・・
自分のことさえ、どうにかするのは難しいのに
他者をどうにか変えようなんて、できないですね。
わかりやすいように、たとえ話にしましたが・・・
ともあれ、心配したところでどうにもならないことというのが
生きていると、実に多いものです。
なるようにしかならない という言葉がありますが
これを私は肯定的にとらえて
物事はすべて「なるようになっていくもの」
と言い換えています。
元気がないならないなりに
少し自分を元気づけながら
その日を無事に生きていく。
解決してスッキリしたい!!
という想いから離れてしまえば
少し楽になるのではないかと思います。
