しなやかな体躯を維持するために

武士は見た目を気にする

魂友で俳優の小林和寿さんと。剣術を極めた彼はまさに武士です。


私にしては、およそ初めての「体型維持」についてのお話です。

ご承知のように「武士道」を通じて、「心」「精神性」「人としてのあり方」について述べさせていただいていますから、もしかしたら、お人によっては「あくまで内面重視」もっといえば「内面オンリー!」とまで受け止められているかもしれません。

でも、内と外とがそろってはじめて「そのひと」になるわけです。
当然ながら、外側も大事なのです。
それをこれまでは「立ち居振る舞い」や「表情」「姿勢」などにとどめていただけのことなのです。
もっとも、実は、これらのことも体型維持に関係しているのです。

ともあれ、今回は、徹底的に外側、それも、「体型」についてお話します。

最初に申し上げておきますが、

武士は見た目を大切にしていました。

むさ苦しい装いは、それだけで相手に対して失礼になるからです。

美しく装うには、やはり体型も重要です。
これは私の見解ですが、おそらくあまりにも太りすぎていると

欲をコントロールできない自制の効かない輩

とさえ受け止められていたのではないかと思います。
食欲も、飲酒などの欲も制御できない。
それではいざというとき、何をしでかすかわからない。

そのように思考が働くのは、武士という厳しい立場なら
当然のことでありましたでしょう。

さて、前置きはこれくらいにして、私の体型維持管理の方法をいくつかご紹介しましょう。


ダイエットはしない
1キロ増えた段階で、すぐに調整する

実は、医療ジャーナリストとして、
ホリスティック医療のお医者様や博士の本や冊子を手がけていました。
いわゆる健康法とか、美容やダイエット関連のものです。
そうした経験をふまえていいますと

極端なダイエットをするとかえって太りやすくなる

ということは確実に言えます。

よく1ヶ月で5キロ、時には10キロ減量!

などという広告のキャッチが踊っていますね。
どんな方法であっても、一月でこんなに痩せると
体はクライシス状態になります。

つまり、

「エネルギーが足りない!栄養が入ってこない!!」と体が判断し、

「これは生命の危機状態だ!!」という結論を出すのです。

その結果、ほんのちょっと食べただけで、
そのちょっとのものを必死で吸収するようにスイッチが入ります。

せっかく10キロ痩せたのに、少し食べたらたちまちリバウンドした、という話は、ごろごろ転がっていますね。

それは、体がクライシス状態になって、わずかなエネルギーでも逃すまいとスイッチが入ってしまったからなのです。

リバウンドしたから、再度ダイエットにチャレンジ!

すると、ますます体はクライシスを実感し、さらにわずかなエネルギーも吸収し、活用しようとします。

これを繰り返していると、
ダイエットするたびに、痩せにくい体質に変わっていくわけです。

だから、ダイエットはしないほうがいいのです。

では、どうするか。

そこまで太らないようにすればいいのです。

というと、ものすごい苦言を呈していると多くの人は思われるのでしょうね・・・

でも、それが一番楽なんですもの。。。

具体的には、


  • 毎朝、起き抜けの体重を量って増減を確かめる
  • 1キロ増えていたら、その日は食事を軽めにする
  • 野菜中心にして、油脂の多いものはとらない

これだけです。

鉄は熱いうちに打て、体重が増えたらすぐに減らせ

これを徹底すれば、さして太りません。
だいたい、「気がついたら太っていた」というのは
あまりにも自分を見つめていないとしか言いようがありません。
常に自分と向き合う(これは禅の境地ですが)
これがないと、本当の意味で、自分を大切にできません。

太らない習慣を身につける

努力は時として疲れるものですが、習慣にしてしまうと疲れません。
むしろ、それをしないと、なんとなく落ち着かない、気分が乗らない、というようになります。
だから、「太らない習慣」を自分にしつけることがいちばんです。

私の習慣をいくつかご紹介します。

  • 朝にヨガをする(30~40分)
  • ヨガの後でハーブティーかプロテインを飲む(ヨガの前後2時間は固形物を口に出来ないため)
  • 午前中は食べても果物程度にする。(ホリスティックの観点から、体のサイクルでは、正午までがデトックスタイムのため)
  • 食事は野菜中心。雑穀もとる。
  • スイーツを食べたいときは我慢しない。ただ、本当においしいものを選んで、ゆっくり味わう。
  • 夜8時以降は決して食べない。高カロリーの飲み物も口にしない。(ただし、会食などの場合は、楽しくしっかりいただく)
  • 必ず湯船につかり、お風呂から出た後は、アロマオイルでマッサージをする。特に脚を!
  • 12時までには寝て、睡眠をしっかりとる。(午前二時までの間に成長ホルモンが分泌され、体が修復されるため。また、睡眠不足は自律神経のアンバランスを招き、食べ過ぎに繋がりやすい)

食を楽しめば脳が満足して食べ過ぎない

私は食べることがとっても大好きです。
はっきりいって、とても食いしん坊なのです。
だからお料理も大好きになるし、お菓子作りやパン作りなどもするようになったのです。

それにしても、「おいしいもの」ってなんでしょう?

お料理やお菓子もさることながら、
それをいただく際の演出が「おいしさを決める」のです。
これはお料理に関係している人なら誰もがご存じですね。

だから、健康的なものを、できるだけ楽しくいただくようにします。
いちばん大事なのは、家でのご飯です。


いくつか写真をご紹介しますね。

これが私の定番ご飯。玄米ご飯に黒米など雑穀を混ぜています。具だくさんのおみおつけと、自家製のおつけもの、納豆、鮭、ほうれん草のソテー、半熟卵です。
卵がなかった日は、こんなふうに自家製カスピ海ヨーグルトでタンパク質をプラスしています。
冬はあたたかいスープで朝ご飯をすることも多いです。そのときはパンを添えて。タマネギ、にんじん、ジャガイモ、キャベツ、ベーコンなどありあわせのお野菜を鶏ガラスープでことこと炊きます。
食欲のない夏は、さっぱりしたサラダやマリネで。これは蕎麦の実を使ってライスサラダ風に仕上げました。

素敵なシチュエーションをつくる

春先の、ぽかぽかお天気の良い日などは、
縁側やベランダにトレイごとお食事を持っていって、お外を眺めながらいただきます。
メニューはアボカドのディップ、ベーグル、サラダ、珈琲。


カフェでいただいたメニューをおうちで再現することもよくあります。

これは、フムス です。
ひよこ豆のマッシュで、ニンニクやオリーブオイル、スパイス、ごまペーストなどが入っています。

常備菜のにんじんサラダと、春キャベツのマリネ
焼き野菜(アスパラ、ベビーコーン、いんげん)、
固ゆで卵をみじんにした卵サラダ。
私は「絶対に」マヨネーズを使いません。
この卵サラダは、ちょっとのオリーブオイルと塩こしょう、自家製ヨーグルトで調味しました。

手作りのクッキーでお茶の時間。
自分で作ると、何がどれくらい入っているかわかるので安心です。
その一方で、これだけバターやお砂糖が入っているのだから、と、
自制することが出来ます。


お気に入りのカフェで、季節限定のスイーツがでたときには
やっぱりオーダーしてしまいます。

ゆっくり味わうと、ほんとうに満足。
カフェの空間と、音楽と、このかわいい見た目と!

体型維持の話なのに、最後は食欲をそそるような話になってしまいました。

おいしいものをおいしくいただくためにも
体型維持は、やっぱり大事なんです・・・と、ちょっと苦しいかな?(笑