【この花咲くや会】生徒さんのご感想

日本は本当に男尊女卑?
女性の人権を歴史から紐解く①神代~中世

10月からスタートした女性限定・少人数制の講座【この花咲くや会】。
今月からは、女性の人権的地位を歴史から探究する内容に入りました。
日本は男尊女卑だとされる風潮は本当なのか?
これを史実から見当するためです。
第一回目は神代~中世(鎌倉時代)までを紐解いています。

講座の内容をごく一部だけ少し述べますと、たとえば鎌倉時代などは以下のような史実があります。

*中世武家家族の妻は里方一族を背景として夫の支配から独立していた

*土地所有権・親権といった社会的権利があった

*妻が夫とは別の下人を持っており、自由に使っていた

おそらく13世紀において、女性がこれほどまでの権利を持ち、その権威を行使していた国は、世界広といえども日本くらいではないかと考えます。
たとえそのような国があったとしても、極めて少ないことでしょう。

こうしたことを大半の人が知らずに、日本=男尊女卑だという印象を抱いているのは実に残念なことです。
特に江戸時代は、その頂点であり、女性は「男に隷属する存在であった」とするのは再考すべきでありましょう。
もっとも、このような認識が浸透してしまうには、ちゃんと理由があるのです。
それは、「女性史の第一人者」が断固としてそのような主張の上で史実を顕彰したから。
それ以来、それが定説となってしまったのです。
けれど、このように自分の立ち位置を決めて、そこからしか物事を観ないのであれば、けっして真理はつかむことはできないでしょう。
いかなる史実も、その人の考え方を弁護するために使われるようなものです。

生徒さんからは、素晴らしいご感想とご意見をいただきましたので、ご了承の上、ご紹介させていただきます。

「日本=男尊女卑」という意識は、無意識に女性である自分を卑下することになっていた

真理子先生 昨日は貴重なお話ありがとうございました!
”私”だけでなく、妻として母としての生き方に迷ったときに、先生の「女子の武士道」の本に巡り合い、救われました(^^)
そして、今回先生からお声をかけていただき、少人数でしかも濃密な学びの機会をいただけたことに感謝しております!
日本は男尊女卑の国であるという意識は、無意識に女性である自分を卑下することになっていました。
それが意図的な刷り込みで洗脳されたいたことに気づくことができ、真実の探求の場をいただけたことは、女の子を育てる母としてとても心強く思っています。
 
日本は、天照大神の女神の国であり、男尊女卑の国なんかではなく、真実は、男尊女尊の国であることを、昨日は、神代の時代から鎌倉時代までの歴史を紐解いて教えていただきありがとうございました!
いつの時代からこの真実がゆがめられたのか!!
真実の探求を、これからもどうぞよろしくお願いします。


「無意識に自分を卑下することになっていた」
まさに、私が伝えたいことでした。
このような学びを講座に組み込むのは、日本女性としての真の誇りと自信を培ってほしいという願いがあるためです。
今後ますます国際化が進むうえで、どうしても必要なものです。

ジェンダーフリーにもとづいた性教育は、どこへ向かおうとしているのか


講座の後は、感想のみならず意見交換を行うのですが、生徒さんからいただくお話しは、私にとっても大変勉強になります。
特に今回は性教育について、まだまだ母として子育ての現場にいる生徒さんから、貴重な実態を教えていただきました。

また、最後のディスカッションの中で、
性教育の状況をお話させていただきましたが、性について気軽に語り合う・・なんてことができない日本のような気がしています。
性について語るとき、それは下ネタになったり、茶化される場合がほとんどです。
そうではなく、美しい行為であること、そのような視点での性教育というものが今の日本にはないのではないだろうか・・・。
それこそ、ジェンダーフリーを推奨している輩は、いずれはフリーセックスを推奨してきて、それこそモラルの破壊、家族の破壊をねらってくると考えます。
1920年代のロシアの性革命や1960年代のアメリカヒッピーの薬物とフリーセックス、
この思想が日本に浸食してきているように思っています。

女性がこういうことも知ること、
そして、子供たちのタイミングをみてモラルを破壊されないための正しい性教育が必要に思います。
今後も楽しみにしています!


いまは変化があまりにも著しい激動の時代です。
価値観が一夜にして逆転することさえあるかもしれません。
どんな状況になっても自信を持って生き抜いていくためには、基本・根本をしっかりと中心に据えていくことです。
それでこそ臨機応変が可能となるからです。
講座の冒頭では、拙著『乙女の心得』(グッドブックス)にも引用した、下田歌子先生の「この時代を生きていくために、よほどの覚悟と自覚をもって・・・」という一節を紹介しました。
歌子先生は、この言葉を昭和3年の頃に述べています。
今なお、この言葉がぴったりと当てはまると、皆、真摯に受け止めていました。

※【この花咲くや会】にご興味ある方へ
新年からのご参加も受け付けています。ご遠慮なくお問い合わせください。

★この花咲くや会
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講座では毎回、ごく一部ではありますが参考文献のご紹介もしています。古書もありますが、入手がさほど困難ではないものもあります。