お茶のお稽古~入子点
10月の最終月曜日、28日に右足の薬指と中指を骨折した際に思ったことのひとつが、「お茶のお稽古、どうしよう!」ということでした。
正座ができないのはもちろん、お茶は案外、立ったり座ったりする動作が多く、
その動作はインナーマッスルと足先にかなり負担がかかります。
だけど・・・
いま、私がお稽古をつけていただいている先生は御年92歳。
たった一度のお稽古さえも逃したくはないのです。
ですから、骨折した同じ週の土曜日、足を引きずりながら、いつも通り、お稽古に伺いました。

お茶室への出入りが一度で済むお点前
お稽古前、先生に事情を話したところ
「では、入子点をいたしましょう。足の悪い高齢者とか、あるいは子どもなどにも向いているお点前なんです。出入りが一度で済みますから、少しはお楽でしょう」
そういえば去年、一度、入子点のお稽古をつけていただいたことがありました。
必ず棚を使用して、お棗や柄杓、蓋置を、先に棚に飾っておきます。
もちろん、水差も置いておきます。
そして、曲げ建水の中に、茶巾を入れたお茶碗、茶筅、お茶杓を仕込み、それを持ってお茶室に入ります。
お点前が終わったら、袱紗をたたんで水差の上に置くのですが、これが
「お水を足すことはいたしません」という意味なのです。
あとは最初と同じように曲げ建水の中にお茶碗などを仕込んだものを、持って出るだけ。
拝見もありません。
正座はできないので、右足は横に流した状態でお点前をしましたが
「こんな状態でも、お点前ができた!」
という嬉しさでいっぱいになりました。
それに、普段よりも集中したような気がします。
どうしてでしょう・・・
出来ない理由ではなく、何が出来るかを考える
何か不都合が起きると、気持ちが傾いて
「こうだからできない」「ああだからできない」と、どちらかというと、出来ない理由を考えてしまいがちなのが人間でしょう。
でも、そこで、もし「限界を決めているのは自分」ということに気づくことができたら、「こういう状況(状態)だけど、どうすればできるか」「何が出来るか」というふうに、思考をスイッチしてみると、意外なくらい、アイディアが出てくるものです。
そんなことを、あらためて思いました。
茶道の中でも、特に裏千家は、お点前の種類が多すぎて大変だといわれます。
でも、もしかしたら、多くなってしまったのは、
さまざまな状況の中で、どうすれば、その時その場にふさわしいもてなしができるかということを考えたからなのかも知れません。
「出来ない理由を並べるのではなく、どうすればできるかを考える」
この思考法は、日常の中の、ありとあらゆることに当てはめることが出来ますね。
自分で限界を決めることなく、柔軟な思考でいたいものです。

私も入子点は好きです。忘れていたものを思い出させてくれます。
去年に続いて教えていただきました^^ お茶でも裏千家はお点前の種類が飛び抜けて多いですね。その状況に合わせて、臨機応変柔軟に茶人が対応してきたことがわかります。種類の多さは、それゆえですね。それにしても、先生がほとんど生き字引化しているのに、あらためて驚かされました、、、
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