天地を繋いで立つ 自分と繋がる



姿勢についてのことは、いくら書いても書きすぎることはない・・と感じています。
絶対的に、姿勢はすべての基本だからです。
どのような姿勢かによって、人生さえも変わるにちがいありません。

というわけで、また姿勢に関することです。

その日の始まりに、しっかりと立つ

朝をどんな風に始めるか。
これはその一日を決めてしまう、とても重要なことですね。

仕事が山積みだ・・
今日は苦手なクライアントのところにいかねば・・
などと憂鬱な気持ちを抱えながら、なんとなく洗面所に行くひともいるかもしれません。

子育て中の女性なら、起きたらすぐに家事に取りかからないと!と、戦々恐々することでしょう。

でも、ここで考えて欲しいのです。

この一日は二度と来ない一日です。
それに、夜寝ている間に体に異変が起きて
目が覚めないことだって十分あり得ます。
それなのに、目が覚めたということは、今日も一日、命をいただいたということにほかなりません。

それを思えば、なし崩し的にだだーっと一日を始めてしまうのは、それはもう、自分を見失っているに等しいことなのです。

朝、これまでよりも10分だけ早く起きてみましょう。

そして、寝室でいいので、足を肩幅に開いて、頭のてっぺんを天から吊られているような感覚で、すっくと背を伸ばして立つのです。

ここで、かかとを少しだけあげて、とん!と下ろしてみてください。

気持ちが良ければ、もう一回か二回、同じようにかかとを「トン!」としてみるといいでしょう。

やってみればどんな感覚かわかります。

これは合気道でも使われる方法で、天地を繋ぐ姿勢を正しく身につける方法でもあり、スピリチュアル的にいえばグラウンディングということになります。
私は気功の中で身につけました。

言葉ではどうなるかは、限界があって伝えられません。
とにかく、やってみればわかります。

誰もが自分の人生の指揮官


こうして天地を繋いで立ってみることは、自分自身の中心と繋がることになります。

イメージとしては、一本の筋が自分の中を貫いている感じです。

意識を丹田において、頭部が前に傾かないように・・・

こうして姿勢を意識するということは、自分自身を意識することに他なりません。

すると、もう一人の自分が自分自身を見る・・・「客観視」ができるようになります。

自分を客観視できれば、いろいろな意味で落ち着いていられることが出来ます。

そして、自分で自分に命じることができるようになるのです。

心ないことをいわれてカッと来たときでも、
「ここは怒るべきではないぞ。落ち着いて対処するんだ。あえてわからないような顔をして、受け流してみよう」
そんなふうに自分に声をかけることが出来ます。

仕事で嬉しいことがあったときでも、
「今この瞬間、つらいことを抱えている同僚もいるかも知れない。喜びは素直に感じて、しかし、あまりにも独りよがりにならないようにしよう」
というように、少し抑えることもできるでしょう。

誰もが自分の人生の指揮官です。
指揮能力を上げて行くには、こうしたことを繰り返していくことでしょう。

そのためにも、まず一日の始まりに、天地を繋いで立つ。

きっと、その一日の内容さえも変わってくることでしょう。


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